GDPR対策における十分性認定に関してGDPRでは、原則としてEU域内の個人データをEU域外に移転することを原則として認めていません。移転をするための条件として、EUから十分性認定を受ける必要があります。 十分性認定とはどういうものなのか、また、日本は十分性認定を受けているのかを説明します。十分性認定とは本来、EU域内の個人データをEU域外に移転する際に拘束的企業準則(BCR)の採択、又は欧州委員会が認めた標準契約条項(SCC)の締結などの複雑な契約を結ぶ必要がありますが、十分性認定を受けることによってその工程を省略し、スムーズに移転を進めることが可能です。 十分性認定とは、EUが「特定の国や地域が個人データについて十分な保護水準を満たしている」こと...08Jun2020GDPR対策
GDPR対策による広告業界への影響GDPRによりクッキーなども個人データの保護対象となったことで、デジタル広告業界に大きな影響をもたらしています。実際にどのような影響が出ているのか、今後の広告業界の変化について解説します。ターゲティング広告への大打撃デジタル広告の中でも、特に大きな打撃を受けたのはターゲティング広告です。ターゲティング広告とは、ユーザーのWEB上での行動履歴や検索履歴を元に、WEBサイト上に最適な広告を出すマーケティングのことです。 クッキーなどを利用してユーザーの情報や行動を蓄積することを大前提としている広告配信手法のため、クッキーの取得や利用を規制対象としているGDPRの元では、広告配信先の適切性や広告の効果測定の精度が大幅に落ちることとなりまし...01Jun2020GDPR対策